日本小児呼吸器学会 理事長
石和田 稔彦
ごあいさつ
このたび、日本小児呼吸器学会理事長を拝命した石和田稔彦です。
私が日本小児呼吸器学会に初めて参加したのは 栃木県で開催された第29回の学術集会でした。特発性肺ヘモジデローシスの1例報告をさせていただきましたが、画像読影も含め、建設的なコメントや質問を多くいただきました。また、他の会場でも一般演題講演で激しい議論が展開されており、大変驚いたことを覚えています。その熱気は、今年の学会でも継続されており、本学会の良さであると考えています。
若手医師のための小児呼吸器ワークショップも節目の10回目が今年開催され、若手の医師を中心に企画、運営され定着してきました。今年の学術集会ではアドバンスコースが実施され、ハンズオンセミナーと共に多くの人が集まっていました。
このように、活発な学会活動が展開されてきていますが、現在会員数は、伸び悩んでいます。学会の活性化と健全な運営体制の確立のために、会員数増加を目指します。
本学会は、「小児」「呼吸器」をキーワードとし、様々な小児の専門分野の方が集まるユニークな学会です。そして、横断的な分野であることから、本学会に参加し学ぶことは、学会員の教育・臨床・研究能力の向上に必ず役立つものと考えています。本学会の活動や、活動を通して得られたエビデンスを、学会会員内で広く共有することで、学会員であることの意義を感じていただけるようにしていきたいと考えています。また、理学療法士、臨床工学技士等、医師以外の職種の方々にもぜひ会員になっていただき、ご活躍いただける場を設けていきたいと考えています。さらに、成人領域も含め、関連他学会との交流、国際交流を積極的に進めると共に、本学会の活動を、広く社会全体に発信していきたいと思います。
私は、高瀬真人前理事長のご指導のもと副理事長として、本学会の運営に関わってきた経験を活かし、歴史と伝統ある本学会を次のステージにステップアップできるよう役員の皆様と一緒に、精一杯頑張っていきたいと思います。会員の皆様におかれましては、ご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年11月