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理事長

日本小児呼吸器学会 理事長
高瀬 真人

ごあいさつ

 これまで本学会のウェブサイトでは理事長の挨拶ページはありませんでしたが、このたび日本小児呼吸器学会のウェブサイトをリニューアルするにあたり、理事長として学会のご紹介とご挨拶をさせていただきます。私は2015年にそれまで3期9年にわたり学会運営委員長を務められた川崎一輝先生(国立成育医療研究センター呼吸器科)の後を継いで運営委員長を2期6年務め、引き続き2021年に運営委員を理事と呼称変更して最初の3年間の理事長をお任せいただきました。今回のウェブサイト更新では、スマートホン・タブレット端末に対応し、SSL対応でセキュリティも向上させるなど、最近の標準に合わせてより使いやすいサイトに一新することで、本学会の役割、活動を広く情報発信していくことをめざしました。本学会の更なる発展のために優先すべき課題として取り組みましたが、皆様の御意見を頂いて今後も改良を続けていきたいと考えています。

 本学会は日本小児科学会の数ある分野別分科会の一つです。1968年7月の発起人会で小児呼吸器研究会が設立され、1969年に第1回が開催されて以来、日本小児呼吸器疾患学会として日本各地で年次集会を開催しています。1990年には学会誌を創刊、わが国の小児呼吸器学の発展・普及を目標に基礎から臨床、社会的取組まで含めた研究発展、情報交換の場として、小児科医師のみではなく、理学療法士にも加わっていただいて学会活動を発展させてきました。2012年に学会名から「疾患」を除いて「日本小児呼吸器学会」と改称しました。小児呼吸器に関する講習会として、日本小児科学会年次総会に合わせ、一般医向けに開催している「小児呼吸器セミナー」に加え、小児呼吸器に興味がある若手向けの講習会として「小児呼吸器ワークショップ」を開催しています。診療ガイドラインの作成にも力を入れており、「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」「小児の咳嗽診療ガイドライン」「小児呼吸機能検査ハンドブック」などを発行し、改定を重ねています。また、会員向けにメールマガジンを年6回配信し、メールによる症例相談も行っています。国際学会への参加も奨励しており、2019年には第18回国際小児呼吸器学会(CIPP)とアジア小児呼吸器学会(APPS)を招致しました。

 小児の呼吸に関する疾病や問題を幅広く対象にしており、新生児期からの先天的な呼吸器疾患、早産に伴う呼吸障害、結核や肺炎などの感染症、喘息などアレルギー、神経筋疾患に伴う呼吸障害、在宅での呼吸管理や酸素療法、睡眠時呼吸障害などさまざまな領域にまたがる問題に対応するため、呼吸器以外の領域をメインとする先生方にも積極的なご参加をお願いしています。 学会発展のために理事長としてできることは何でもやるつもりですので、御意見、御提案がございましたらどうぞよろしくお願いします。

2023年9月30日
理事長 高瀬真人(日本医科大学多摩永山病院小児科)

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